保育士の職場は保育所だけではなく、児童相談所や養護施設、病院などでも配置を義務付けられています。多くは保育所で活躍していますが、資格を取得することでの活躍の場所は非常に多岐に渡っています。0歳~就学前の6歳児までの小さな子どもと関わる仕事である保育士は、肉体的にも精神的にも非常に大変な職種だと言えるでしょう。まだまだ常識を知らない小さな子どもの行動は、大人を驚かせることも多く、ときには危険な場面もあるでしょうし、子ども同士のトラブルなどへの対応も要求されます。しかし、大変だからこそ得られる達成感ややりがいもあります。子どもたちに「せんせい!」「せんせい!」と慕われ、無条件の笑顔を向けられるたびに、「この職業に就いて良かった」と実感すると言います。子どもたちの成長を傍で見ながら、親御さんやスタッフと一緒にその成長を喜び、卒園までを見守ります。たくさんの行事では、子どもたちと共に達成感を味わい、スタッフ同士ではまた別の思いで労いと称賛をし合います。行事があるたびに1年の中で四季を感じることができ、子どもたちの歌や遊びなどから成長とともに四季を感じることができます。また、保育士の仕事の中には、親御さんとの関わりもあります。保育所へ子どもを預ける方は、仕事や病気などで子どもの面倒を見られないという事情があります。ですから、親御さんにとって保育士は、「我が子を預けて任せる人」という重要な存在です。信頼関係ができるまでは時間が掛かるケースもありますが、そう考えると当然のことですね。しかし、信頼関係ができると、親御さんと一緒に子どもの成長を喜んだり、様々な相談事があったりと、保育所という場所と子どもという存在を通じて、保育士個人と親御さんの関わりになってきます。子どもの入園年齢にもよりますが、0歳に入園した子どもさんは小学校就学の6歳まで、6年間を保育所で過ごします。長い関わりの後、卒園を迎えたときの感動や感傷的な感情は、保育士ならではではないでしょうか。たくさんの感動や感激を味わうことができる保育士という職業は、一生涯の仕事としてやりがいを感じることができる職業だと言えますね。
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